性病の意味の拡張と確立されてきている治療法

性病というと性行為によって感染が広まる病気という認識を持っている人が多く、下手に性行為を行わなければ大丈夫であるという認識を持っている人が多いでしょう。もともとは性病は性病予防法に規定された4つの疾患を意味するものでしたが、その意味が拡張されてきており、現在では性行為によって感染が広まる病気を示すようになっています。必ずしも感染経路が性行為だけに限定されるものではないことには注意する必要があるでしょう。血液感染がよく知られるB型肝炎も性病として取り上げられることが多く、どういった文脈で話が展開されているかによってその意味合いにも違いが生じてくるのです。しかし、感染経路が違っても感染部位と原因病原体が同じであれば治療方法は同様のものになります。性病は性感染症とも呼ばれるように、基本的には原因病原体に対する感染症であるため、その治療には原因病原体を殺したり増殖を抑制したりする治療薬が用いられます。細菌感染の場合には抗生物質、真菌感染の場合には抗真菌剤、ウイルス感染の場合には抗ウイルス剤といったように各々の性病の原因病原体に対する治療薬が存在している場合がほとんどです。数日から数週間程度の注射薬や経口薬の投与で完全寛解が期待できる性病が多いことから、早期に発見して治療を行えば重篤な事態にならないでしょう。しかし、中には根本治療が難しいAIDSのような性病もあり、進行を遅らせることはできても完治させることはできないもののあるということには留意が必要です。感染症治療は大きな課題として創薬の観点からも常に掲げられているものであり、AIDSの治療についても鋭意に開発が進められているのが現状となっています。